子どものスポーツ外傷・障害とその治療について

成長期の子どもには、大人には見られない特有の疾患があります。また、骨格ができあがっていないがために起こしやすい外傷もあります。

小さい子どもは、自分の不調について正しく大人に伝えることができません。お子さんからの訴えがそれほど強くなかったとしても、そこに重大な疾患が隠れている可能性があります。少しでも気にかかることがあったら、何でもご相談ください。
illust_osgood-200x200.jpg

スポーツをしていると外傷(ケガ)や障害(故障)がつきものです。成長期にはこども特有の外傷や障害があります。

一般にスポーツ外傷とは、骨折や捻挫など、1回の大きな外力が働いて起こるケガのことをさしています。スポーツ障害とは、投球による肘痛、肩痛、ランニングやジャンプによる膝痛など、くり返し小さな外力が加わっておきてくる故障のことをさしています。

ここではこどもの代表的なスポーツ疾患の紹介と、当院で行われているその治療法をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

オスグット病

 小学校高学年くらいから、高校生くらいまでに多く発症する膝の関節痛です。

正式名称は「オスグット・シュラッター病」といいます。

膝のお皿の少し下の骨の部分が、ポッコリ膨らんで、押すと痛かったり、走ったり、ジャンプしたり、屈伸すると痛むのが特徴といえます。

基本的には10歳から14歳くらいの成長期によく発症するため、「成長痛」といわれています。特に、サッカーやバスケットボール、テニス、バレーなどジャンプしたり、走ったりという脚を酷使するスポーツをしている子供達に多くみられます。

th (1).jpg

膝のお皿の少し下の骨の部分が、ポッコリ膨らんで、押すと痛かったり、走ったり、ジャンプしたり、屈伸すると痛むのが特徴といえます。

基本的には10歳から14歳くらいの成長期によく発症するため、「成長痛」といわれています。特に、サッカーやバスケットボール、テニス、バレーなどジャンプしたり、走ったりという脚を酷使するスポーツをしている子供達に多くみられます。

基本的な原因は運動による疲労の蓄積によるものです。(全く運動をしていない子供にも発症することもあります。)使い過ぎによる痛みといってもいいですが、特に体の硬い子供になることが多いようです。

 

当院の治療

マイクロウェーブ温熱療法

SSP電気療法

レーザー治療

マッサージ

ストレッチの指導

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突き指

kega_10.gif

 突き指とは、指先から縦軸方向に力が加わって起こる様々な外傷の総称で、多くのスポーツ種目で発生し、スポーツ外傷の中で最も頻度が高いもののひとつです。いわゆる突き指には指の関節の捻挫(靭帯断裂を含む)や脱臼、腱の断裂、打撲、骨折などが含まれます。

治し方としては「アイシング」と「固定させる事」が重要です。この2つは出来るだけ迅速な応急処置を行いましょう。

突き指した後、応急手当をして時間が経過しても痛みが緩和しない、腫れがひかない場合には、我慢をして放置しておくのではなく、病院やクリニックなどの医療の専門家に診てもらい治療を受けることをお勧めいたします。

当院の治療

過流浴

SSP電気療法

レーザー治療

マイクロウェーブ温熱療法

 

 

 

 

 

 

 

 

アキレス腱炎

アキレス腱炎は使い過ぎによるオーバーユース症候群のひとつで、スポーツ障害としては頻度の高いものです。繰り返しのストレスによりアキレス腱に微細な部分断裂や瘢痕化(きずあと)が生じており、腱の変性が認められます。

 アキレス腱はパルテノンという薄い膜でおおわれていますが、この部分に炎症を生じた場合をアキレス腱周囲炎といいます。この両者は同時に発症していることも多く、厳密に区別することは難しいこともあります。アキレス腱付着部に生じるアキレス腱滑液包炎という病気もありますが、両者とは別の病態です。
akipic1.jpg

当院の治療

マイクロウェーブ温熱療法

ホットパック温熱療法

SSP電気療法

レーザー治療

マッサージ

ストレッチの指導